不倫の慰謝料相場は状況によって6倍変わる!請求額を間違えないためのポイントって?

不倫の慰謝料相場は状況によって6倍変わる!請求額を間違えないためのポイントって?

「配偶者が不倫していた!慰謝料を請求したい!」
「1円でも多く慰謝料を受け取りたい!」

配偶者の不倫を知って、多くの人が考えるべきことは「慰謝料の請求」です。
皆さまは、慰謝料の相場がいくらかご存じですか?

不倫に対しての慰謝料相場は、状況によって6倍もの差があるんです。

請求方法を間違えてしまうと、正しい額の慰謝料が受け取れなくなってしまいます。

慰謝料で損をしないために、慰謝料の相場と、請求する相手や請求額が増額・減額するパターンを把握しておきましょう。

不倫の慰謝料請求は誰にできる?

不倫の慰謝料請求は誰にできる?

慰謝料を請求する相手には、次の3パターンがあります。

  1. 不倫をした配偶者
  2. 不倫相手
  3. 不倫をした配偶者・不倫相手の両方

誰に請求するべきかは状況によって異なります。

※慰謝料相場を100万円としています。

ケース1:不倫した配偶者

慰謝料相場100万円の不倫が発覚したと仮定して、みていきましょう。

配偶者に請求するケース
  • 不倫が原因で離婚をすることが決まっている
  • 不倫相手より配偶者の収入が多い(慰謝料が高額になる可能性あり)
  • 配偶者がどうしても許せない

ケース2:配偶者の不倫相手

不倫相手に100万円を請求できます。

相手のみに慰謝料請求をする場合、慰謝料を減額される可能性が無いことをしっかりと確認する必要があります。

不倫相手に請求するケース
  • 配偶者との離婚を考えていない
  • 離婚に対する慰謝料を配偶者に請求しない
  • 不倫相手の収入が多い
  • 不倫相手がどうしても許せない

ケース3:不倫した配偶者と相手の両方

配偶者と不倫相手に合わせて100万円を請求できます。

両方に請求することにより、片方の慰謝料が減額になった場合であっても、もう一方に残額を支払わせることができます。

両方に請求するケース
  • 配偶者との離婚が決まっている
  • 片方のみに請求した場合、慰謝料を減額される可能性がある
  • 慰謝料を確実に手に入れたい

ポイント:二重取りはできない

配偶者から100万円、不倫相手からも100万円を受け取ることはできません。

慰謝料はあくまでも1件の不倫に対してのみ支払われるものであり、今回のケースでは、100万円の範囲内で配偶者と不倫相手が責任を負うためです。

 

不倫の慰謝料相場は50~300万円

不倫の慰謝料相場は50~300万円となっており、6倍もの差があります。

不倫が原因で離婚や別居をした場合は多めの額が認められ、夫婦関係を継続する場合の慰謝料は少なくなることが多いです。

離婚や別居をしない場合の慰謝料相場は50~100万円

離婚や別居をしない場合、慰謝料相場は50~100万円です。

50万円の慰謝料が認められた例

職場不倫が発覚し、男性側の妻が女性に対して500万円の慰謝料を請求。
不倫発覚後、妻が男性を許して夫婦関係を続けたことや、女性が職場を退職したことなどを考慮し、50万円の慰謝料が認められた。

離婚・別居した場合の慰謝料相場は100~300万円

不倫により夫婦が離婚・別居した場合の慰謝料相場は100~300万円です。

150万円の慰謝料が認められた例

結婚して20年以上経過している夫婦の妻が不倫し、夫が男性に慰謝料を請求。
男性が女性にアプローチしたこと、2年間関係を持っていたこと、不倫をきっかけに夫婦は別居状態になったことにより、150万円の慰謝料が認められた。

不倫の慰謝料の相場の計算方法と基準

不倫の慰謝料は、その行為によってどれだけ傷ついたか(精神的苦痛を受けたのか)を判断して計算されます。

一概に不倫といっても、それぞれの家庭事情や個人によって苦痛の大きさは異なるため、明確な基準を当てはめて計算することはできません。

実際に慰謝料を計算するときには、結婚生活の長さや不倫の状況等から、精神的苦痛の大きさを判断し、慰謝料額が決定されます。

結婚生活の長さ

結婚生活が10年以上続くと「結婚生活が長い」、5年以下だと「短い」とされる場合が多いです。

不倫発覚前の家庭環境・夫婦仲

不倫によって夫婦仲が破綻した場合、精神的苦痛が大きいとみなされます。

不倫発覚前から配偶者との性行為を拒否していたり、別居をしていたケースでは、慰謝料の減額や請求が一切認められない可能性もあります。

不倫の内容や状況

不倫の期間が半年未満の場合は「期間が短い」、1年以上に及ぶ場合は「長い」と判断される場合が多いです。

不倫の回数について、20回以上肉体関係があれば「回数が多い」、10回未満であれば「少ない」と判断される可能性があります。

不倫相手の社会的地位の高さや収入の多さ

不倫相手の社会的地位が高く、収入が多いと慰謝料が高額になる傾向があります。

慰謝料には、不倫をした人達に対する懲罰の意味もあります。不倫相手の収入が多ければ、慰謝料が増額になる可能性があります。

また、不倫相手の社会的地位が高い場合(配偶者の上司など)、配偶者が不倫を断りづらい立場であることが考慮されます。

子どもの有無

夫婦の間に子どもがいる、不倫相手と配偶者の間に子どもがいる場合は精神的苦痛が大きいとみなされます。

謝罪の有無

配偶者や不倫相手が謝罪した場合、反省の意思が確認できるため、減額になることがあります。

社会的制裁を受けたかどうか

配偶者や不倫相手が社会的制裁を受けている場合も、減額になる可能性があります。

社会的制裁の例として、退職やネット上での誹謗・中傷などがあります。

配偶者が既婚者であることを知っていたかどうか

不倫の相手に慰謝料を請求できるのは、配偶者が既婚者であることを知っていた・不注意で気付かなかった場合です。

不注意で気付かなかった場合とは、配偶者から直接「既婚者だ」と聞いたわけではないが、職場内での不倫であり、いつでも確認することができたような状況を指します。

不倫の慰謝料を請求する際の注意点

不倫の慰謝料を請求する際の注意点

慰謝料を確実に手に入れるために、以下の3点を確認したうえで、請求を行いましょう。

  1. 不倫をしていた証拠の有無
  2. 慰謝料と示談金、財産分与の違い
  3. ダブル不倫の可能性の有無

不倫をしていた証拠が重要

不倫の慰謝料を請求する場合、関係を持った証拠があるかどうかが最も大切です。

裁判になった際、不倫を証明する必要があるので、結果的に慰謝料が認められなくなることもあります。

ポイント

慰謝料が認められるのは、法律上の不倫をした場合です。
「法律上の不倫」とは、肉体関係・肉体関係類似行為があることです

つまり、慰謝料を請求するためには、肉体関係・肉体関係類似行為を持っている証拠を提出しなければなりません。


証拠の例

  • ラブホテルに出入りしている写真・動画
  • 性行為をしている写真・動画
  • 肉体関係があることを示すメッセージのやり取り(SNS等)
  • 興信所等の不倫についての報告書

ダブル不倫の場合は相場が変わる?

ダブル不倫とは、不倫相手も既婚者だった場合をいいます。

ダブル不倫の場合、不倫をされた人は、慰謝料を請求する立場であると同時に、慰謝料を請求される人の配偶者の立場にもなります。

お互いに慰謝料請求をすることで慰謝料が減額されるだけではなく、不倫時の状況によっては自身の配偶者が不倫相手の家庭に支払う額の方が多くなることも考えられます。

不倫の慰謝料の相場まとめ

不倫による慰謝料相場は50~300万円です。
慰謝料に関する明確な計算方法はなく、個別の状況を判断して金額を算定することになります。

慰謝料を請求することで、お金が手に入るだけでなく、不倫時の状況を明らかにすることもできます。
不倫時の状況を把握することで、ご自身の気持ちに区切りがつき、将来を前向きに考えるための手助けになるでしょう。

慰謝料の相場や増額・減額のパターンを理解し、後悔のないように請求を行ってください。